こんにちは!建設オヤジ、こと、タカゾーです。私のプロフィール等は以下のリンクでご紹介しています。ご興味のある方は是非、ご覧ください。
少しアップに時間を要してしまいましたが、2月末の某日、念願の世界遺産、屋久島に行ってきましたのでご報告します。1993年に日本初の世界自然遺産に登録された屋久島。月曜日、火曜日と年休を取得し、日曜日の早朝フライトに備えて土曜日は羽田空港近辺で宿泊する、屋久島2泊3日(日曜~火曜)の弾丸ツアーを紹介しますね。
今回の旅行では、
●1日目(屋久島に到着した初日):レンタカーを借りて屋久島を観光がてら一周する
●2日目:終日、縄文杉ツアーに参加
●3日目(最終日):のんびりしつつ、縄文杉を使った箸作り体験後にフライト
【前編】では1日目に実施した屋久島周遊観光をご紹介しました。興味がある方は以下のリンクからどうぞ。申し込んだツアーの紹介もしていますので、参考になれば幸いです。
今回は旅行会社HISが運営している「Yamakara屋久島」豊富なオプション付きツアーに申し込みました。
今回【後編】では、今回の旅のメインイベント、2日目に行った縄文杉アタックについてご紹介しますね。
【当日の準備編】本格登山の準備をしましょう
屋久島には、宮之浦岳(1,936m)をはじめとする険しい山々が連なっています。洋上アルプスとも呼ばれ、九州本土最高峰(中岳:くじゅう連山)より高い山が8座もあります。そして、多量の降雨とこの標高差が、樹齢数千年の屋久杉の森や、亜熱帯から亜寒帯までの植物の垂直分布を形成しています。屋久島は、1993 年 12 月、わが国初めての世界自然遺産に登録されました。これは、屋久島の素晴らしい自然が世界の宝であると認められたと同時に、今後私たち全員が、人類共通の財産として末永く後世に守り伝えていくという大きな責任を負ったことを意味しています。
◆縄文杉コース(往復 8~10 時間)
荒川登山口 ⇒(上り 50 分) ⇒ 小杉谷小学校跡 ⇒ (上り 40 分) ⇒ 楠川分かれ ⇒ (上り 70 分) ⇒ 大株歩道入口 ⇒ (上り 30 分) ⇒ ウィルソン株 ⇒ (上り 60 分) ⇒ 大王杉 ⇒ (上り 30 分)⇒ 縄文杉 ⇒ (下り 25 分) ⇒ 大王杉 ⇒ (下り50 分)⇒ ウィルソン株 ⇒ (下り 25 分) ⇒ 大株歩道入口 ⇒ (下り 70 分)⇒ 楠川分かれ ⇒ (下り 40 分) ⇒ 小杉谷小学校跡 ⇒ (下り 50 分) ⇒ 荒川登山口
◆登山準備について
・縄文杉ツアーは早朝出発のため、昼食(お弁当)の他、朝食(おにぎり等)も必要で、各自で手配する必要があります。宿泊先にてチェックイン時に相談すれば、おにぎりやお弁当を用意してくれると思います(昼食は別料金になることが多いかと思います)。
・安房・宮之浦地区にスーパーや商店はありますが、深夜早朝に開いているコンビニは無いので、食べ物などは前日までに購入しておく必要があります。
・水場は途中にもありますが、水500mlとスポーツドリンク500ml程度は用意しておいた方がいいです。
◆気象
降雨量は、平野部では年間 3,000~4,000mm、山間部では 8,000~10,000mm にも達します。春先と梅雨時期が特に多いですが、毎日降るわけではなく、一度に降る量が多くなります。冬季は標高 600m 付近(白谷雲水峡入口あたりの標高)から積雪が見られます。雪は湿性のベタ雪で濡れやすく、時間によっては凍結します。ゴムスパイク、チェーンスパイクなどの装備は必須です。山岳部では氷点下 0~15℃と気温がさらに下がり、森林限界を超えると強風が吹きつけることもありますので、冬山登山の経験およびアイゼンやワカン、ピッケルなどの装備が必要となります。
◆装備品
・長ズボン(ジーンズ不可。動きやすく、乾きやすいもの)
・長袖の上着(縄文杉付近の気温は、麓より約 10℃低くなります)
・登山靴(縄文杉、宮之浦岳等のロングトレイル)
*観光協会等で最新の情報を得て準備しましょう。
・携帯トイレ(縄文杉ルートは途中でトイレがありましたが、心配な人はあった方が良いかも)
・レインウェア(上下セパレートタイプ)、手袋
・お弁当、非常食(行動食)、水筒
*特に夏季はスポーツドリンクやクエン酸、ブドウ糖など、手軽に補給できるもの
・携帯電話、ヘッドライト(懐中電灯)、タオル、地形図など
*山中は電波の届かない場所が多いため、携帯電話は機内モードでバッテリー消耗を抑えましょう
・冬季は別途、防寒着・ニット帽・スパッツやチェーンスパイク、アイゼンなども必要になります。
装備・持物は以下の参考準備リストも参照ください。
https://fmt-yakushima.com/preparationlist
◆登山当日の送迎について
・宿泊先(宮之浦~尾之間地区)から荒川登山口までツアー専用チャーターバスで送迎してくれます。ツアー予約に付随してチャーターバスも手配してくれますので、バスの予約手続きは不要です。
※3月~11月はマイカー規制のため、レンタカー利用の場合も集合場所「牧野(春牧簡易郵便局 隣の空き地)」にてチャーターバスへ乗換となり、バス代も発生するので注意が必要です。
「縄文杉ツアー 専用チャーターバスについて」
https://fmt-yakushima.com/bass
【乗車場所】 杉の舎前(縄文の宿まんてん向い)
https://goo.gl/maps/szovqJdMCMsAT5Xc6
【出発時間】 4:25
・指定の時間にバスが出発できる様に、5分前行動など時間厳守が必要です。
・集合時に、山に持って行くザックとは別に下記を持参する必要があるので注意です。
〇Yamakara屋久島からのレンタル品が入っている黒のヤッホー袋
〇登山靴をレンタルする場合には返却後に履き替える自分の靴
〇ザックをレンタルする場合にはザック返却後の荷物を入れ替える袋(ビニール袋等)
※上記3点のようなトレッキングに使用しない私物・レンタル品はバス車内で預かってくれます。
・ツアー参加後、登山口にてレンタル品返却時にガイドへチャーターバス代を支払います。(往復2,000円/人、現金のみ)
いざ、縄文杉目指して出発!
チャーターバスにて荒川登山口に到着。登山口までの途中、登山者向けにお弁当を作ってくれる店があるようで、多くの方がバスを降りてお弁当を受け取っていました(おそらく予約制のようです)。我々は宿で作ってもらった朝食(おにぎりセット)を登山口にある山小屋でいただき、腹ごしらえを完了させて、いざ、縄文杉を目指して出発しました(AM5:40)。
岩のトンネルをくぐったら、いよいよ登山のスタートです。
薄っすらと朝焼けも綺麗です。
荒川登山口 から 50 分ほど歩いて小杉谷小学校跡に到着です(AM6:35)。門や階段などが残っていて、かつての小学校の面影を感じます。
この辺に民家がたくさんあったとガイドさんから聞きましたが、ちょっと、にわかには信じがたい感じです。昔は屋久杉の良質な木材の製材等を生業とする林業で栄えていたみたいで、街もあり、学校もあったとのことです。
屋久島の標高500mを超える山地に自生しているスギを屋久杉と呼ぶそうです。屋久杉が育つ森林は、残された最大のスギ群落です。世界遺産登録に際しても、日本の自然景観の重要な要素であり、固有植物であるスギのすぐれた生育地と評価されています。
スギはまっすぐで軽く、加工しやすい木材として縄文時代から利用されてきました。また、御神木や並木などとして親しまれてきた樹木です。日本人にとって身近であったスギだけに、自然林は多くは残されていません。屋久杉は日本の森林のなりたちを教えてくれる貴重な自然のスギなのです。
前半はひたすらトロッコ道を歩きます。
今回のガイドさんです。平日(月曜日)ということもあり、ありがたいことにガイドさんは専属でした。名物ガイドさんみたいで、事あるごとに『もののけ姫』に出てくる木霊人形を出して、若い女性がいると必ず仲良くなろうとする、陽気な愛すべきおじさんでした!
小杉谷小学校跡から 40 分歩いて楠川分かれに到着(AM7:20)。ここでバイオトイレがあるので、しばしトイレ休憩を取ります。
三代杉(さんだいすぎ)です。三代杉の名前の由来は、樹齢2,000年のスギが倒れて、その上に育った二代目は約1,000年経った後に伐採され、その切り株の上に現在の三代目の“三代杉”が生まれ育った、とのことです。
時おり、こういったスリリングな橋を渡ります。
仁王杉(におうすぎ)です。もともと2本の屋久杉があって、お寺の門の左右にある仁王像が名前の由来だそうです。是非、この巨木の前で仁王立ちして記念写真を撮影しましょう。
楠川分かれから約 70 分歩いて大株歩道入口に到着(AM8:30)。ここでトロッコ道とお別れし、本格的な登山道に入ります。大株歩道入口にもトイレがありますので、少し休憩しましょう。 ここから険しい山道が始まりますのでエネルギーの充電も必要です。
翁杉(おきなすぎ)です。翁杉は2010年9月に倒れているのが見つかったそうです。倒れる前は推定樹齢2000年、樹高は23.7メートル、幹回り12.6メートルだったとのこと。枯死していない屋久杉では縄文杉の16.4メートルに次ぐ第2番目の太さだったそうです。
大株歩道入口から約30 分歩いていよいよウィルソン株に到着です(AM9:20)。ウィルソン株は、イギリス人の植物学者A・H・ウィルソン博士によって世界に紹介されました。推定樹齢2000年、高さ4m、周囲13.8mの切り株です。
ウィルソン株の中に入るとハート型の空が見えます。切り株の中が、大きな空洞になっており、そこから見上げる風景にハートが!という人気スポットです。
ときどき現れる木霊たち
ガイドさん曰く、ペンギン型の屋久杉の切り株。確かにね!
屋久島では、およそ1000年を超える杉をとくに「屋久杉」、若い杉を「小杉」と 呼ぶそうです。スギは500年余りが平均的な寿命といわれていますが、屋久杉では2000年を超える巨木が見られます。新鮮な水に恵まれながら、栄養が乏しい花崗岩の山地に育つ屋久杉はたいへん成長が遅いスギです。ゆっくり育つ屋久杉は材質が緻密で樹脂分が多く、腐りにくいので長生きすると考えられています。成長は遅いのですが、スギとしては長命なので巨木になるようです。
ウィルソン株から60分歩いて、遂に大王杉 に到着です(AM10:20)。昔は木のそばに寄れたらしいのですが、だいぶ弱っているみたいなので、遠目のお立ち台からの見学になりました。急斜面にあり、根元の上と下で5.3mもの落差があります。下部に大きな割れ目があり、中は空洞になっています。
縄文杉が知られるまでは最大の屋久杉といわれて、『大王』の名前がつけられたそうです。
竜に見える屋久杉です。
『もののけ姫』の世界観ですね。
ガイドさん曰く、クジラらしい。確かにね!
大王杉から歩くこと30 分、遂に登場!縄文杉です(AM11:00)。こちらも仁王杉と同様、近くは立ち入り禁止ですが、迫力満点です。これを見るために、ここまで苦労してやってきました!感無量です!
縄文杉は確認されている最大の屋久杉で、スギとして日本で一番太いとのことです。凸凹の激しい幹は江戸時代に利用できない巨木として切り残されたことを示しています。樹齢7,200年という説もありますが、中心部は空洞になっており、その内側から採取した資料の化学的計測値は樹齢2,170年だそうです。登山者の踏圧により根が傷むことがないように、平成8年に木製の展望デッキがつくられ、今では縄文杉の見学はデッキからに限られています。
帰路は山々の景色や川のせせらぎを感じながら、来た道を下山して行きます。また、違った楽しさがありました!栗生岳(1867m)、翁岳(1860m)、安房岳(1847m)も運が良ければ道中、見ることが出来ます。
川のせせらぎ、マイナスイオンを満喫!
川の近くまで降りることも出来ます。気持ち良いです!
川には巨岩がゴロゴロ。
朝は暗くてよく見えませんでしたが、往路もこういった手すりの無い橋を何度も渡って来たようです(汗)。
マムシグサは至るところに。
一枚岩に咲く苔の花。
往路と同じく、岩のトンネルを抜ければゴールです(PM15:40)。
以上です。皆さんの屋久島ツアーの参考になればうれしいです。
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